『ハイテンション』の成功でハリウッドに招かれ、『ヒルズ・ハブ・アイズ』『ミラー』で一躍ホラー界の旗手となったアレクサンドル・アジャに続き、リュック・ベッソン率いるヨーロッパコープが発見したフランスの新たなる才能ザビィエ・ジャン。すでに第2作『ヒットマン』が世界的大ヒットとなっている彼の衝撃的な長編デビュー作にして、その過激な描写の連続に全世界が震撼した問題作がついに日本上陸を果たす。
パリでは大統領選挙で極右勢力が優勢となり、各地で暴動が発生して大混乱に陥っていた。移民の家庭に生まれた少女ヤスミンは仲間と供に海外へ脱出するための資金を得ようと強盗を計画した。だが、計画は失敗、 1 人は警官に撃たれて命を落としてしまう。2組に分かれ逃走することになり、ヤスミンと恋人アレックスは仲間と落ち合うために、国境近くの小さな宿を目指す。奇妙な家族が経営するその宿が出口のない罠であることを知ったのは、家畜小屋で変わり果てた仲間の姿を発見した時だった。ある思想に支配された悪夢の宿からヤスミンの生死をかけた究極の脱出サバイバルが始まる・・。
これまでのスリラーの名作全てを凌駕する目を覆いたくなるほどの強烈な描写の連続、画面に充満する極限の緊迫感、モラルさえ無視した掟破りの衝撃がスクリーンを突き破り観る者を直撃する!これは、映画が描いてきたおぞましさの限界をはるかに超越する狂気が爆発した、感覚の未開領域である。
このフランスの新しい才能が生み出した予測不可能なハードコア・サバイバル・ムービーを 我々は目を背けずに最後まで観なくてはならない。 人種の間に横たわる極限の閉塞感から着想を得た本作は、多民族国家として多くの問題を抱える現代のフランスの暗部も鋭くえぐっているのだ。
出演は想像を絶する地獄で血しぶきを浴びながら決死のサバイバルに挑む美しきヒロイン、ヤスミンにモデル出身の新人カリーナ・テスタ。ヤスミンの恋人で強盗団のリーダー、
アレックスに『女はみんな生きている』『好きと言えるまでの恋愛猶予』のオレリアン・ウィイク。食人一家のブロンド美女、ジルベルトにヨーロッパを代表するトップモデルの一人、エステル・ルフ ェ ビュール。幼い頃から一家に育てられている少女エヴァに『デルフィーヌの場合』『いつか、きっと』のモード・フォルジェ。宿を経営する一家の二男ゲッツに『トリコロール/赤の愛』『ジェヴォーダンの獣』のサミュエル・ル・ビアン。一家の冷酷な長男カールに『ベルニー』『マダムと奇人と殺人と』のパトリック・リガルド。一家の狂信的な家長フォン・ガイスラーに『危険を買う男』『狂気の愛』などのベテラン、ジャン=ピエール・ジョリスなど、新旧演技派たちが血まみれの壮絶な競演を繰り広げる。
監督・脚本のザヴィエ・ジャンが、この映画を企画した最大の目的は、「お上品なフランス映画界に強烈なショックを与え、フランスでもこうした過激でワイルドな映画が作れると証明する」ことだった。彼は幼い頃からホラー映画に熱中し、学生時代からホラー映画を自主製作していたという筋金入りのホラーマニア。『マキシマム・リスク』『ダブルチーム』『RONIN』など、フランスで撮影されたハリウッド映画の助監督を経験した後、短編『 Au petit matin 』でコニャック・ミステリー映画祭の最優秀短編映画賞を受賞して注目された。ジャンは本作に多大な影響を与えた作品として、『悪魔のいけにえ』『エド・ゲイン』『ミザリー』『ザ・フライ』『エイリアン』『ロボコップ』『トゥルー・ロマンス』『デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2』『ピエル・パオロ・パゾリーニ/ソドムの市』、そしてジョージ・A・ロメロのすべての監督作などを挙げ、作品の中にオマージュを捧げている。
撮影は『男と女と男』『屋敷女』の他、ジャン監督の『ヒットマン』も手掛けるローラン・バレ。美術監督は『潜水服は蝶の夢を見る』『屋敷女』のオリヴィエ・アフォンソ。編集は短編時代から『ヒットマン』まですべてのジャン監督作品を手掛けているカルロ・リッツオ。特殊メイクは『キス・オブ・ザ・ドラゴン』『マレフィク 呪われた監獄』のギョーム・カスターニェ、『ゴッド・ディーバ』『ロング・エンゲージメント』のフレデリック・レネ、『屋敷女』のニコラス・ハーリンとレティシア・イリオンが担当、フランス映画史上かつてない容赦なきバイオレンス描写を実現させた。
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