あなた食べる?食べられる? 人類最大のタブーを破り、全世界を激震させた問題作! 1983年1月。『 E.T. 』のヒットに沸く日本の映画館で “ 地球最後のショック・ドキュメント ” と銘打たれた『食人族』は公開された。カニバリズム=人肉嗜食を題材にした衝撃的な内容、「あなた食べる?食べられる?」という不気味な惹句、「TVではこれ以上お見せできません」と好奇心を煽るCM、そしてなにより焼却を命じられた流出フィルムを用いた “ 実録 ” ドキュメンタリーというヤラセ宣伝が功を奏して、映画は10億円近い配給収入を上げ、同年の洋画配給収入ベスト10にランク入りを果たす大成功を収めた。残虐レイプ!生首切断!人肉食い!未開のジャングル、緑の地獄に綴る迫真の衝撃映像! アマゾン上流の密林で、変わり果てた姿となって発見された4人の記録映画作家。その遺品フィルムには迫真の映像を求めて狂気の蛮行に明け暮れる彼らが、原住民に襲われて嬲り殺しにされ、最後には集団で貪り食われる決定的瞬間が克明に撮影されていた。 今なお密かに受け継がれる原住民たちの異様な奇習と残虐な儀式、正視に耐えない動物虐待、女性の串刺し処刑、無差別大虐殺、食人の地獄絵図 …… 。全編に吹き荒れる壮絶な暴力的イメージと、あまりにリアルな演出は、試写に立ち合ったマカロニ・ウェスタンの神様、セルジオ・レオーネを仰天させ、「この映画はかつてない論争を呼ぶだろう」と言わしめた。その予言通り、封切りと同時に凄まじい拒絶反応が続出。本国イタリアではフィルム押収、上映禁止処分、裁判沙汰など未曾有の事態を引き起こす一方、アメリカや日本ではスマッシュヒットを記録。わずかな賞賛と圧倒的な汚名を浴びながらも、映画はやがてカルト的な評価を受け始める。賛同にせよ非難にせよ、決して素通りすることが許されない映画、それが『食人族』だったのだ。タランティーノも敬愛する残酷作家、デオダートからの挑戦状! クエンティン・タランティーノを驚嘆させ、オリバー・ストーンに絶賛され、『ホステル』のイーライ・ロスから “ 映画史上最も偉大な作品のひとつ ” と評された『食人族』。残酷映画の金字塔とも呼ぶべき、この世紀の衝撃作を放ったのは、イタリア映画界屈指の残酷派、ルッジェロ・デオダート。ロベルト・ロッセリーニを師と仰ぐ彼の過激な “ ネオ・レアリズモ ” 演出により、人間のおぞましい本性が、文明の断絶が、想像を絶する猟奇の世界が、極限下の状況に次々とえぐり出される。POV=主観映像を用いた生々しい作劇手法は、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバー・フィールド』の元祖でもある。音楽は『世界残酷物語』でアカデミー賞にノミネートされた名匠、リズ・オルトラーニが担当。祈りにも似た美しい旋律が、血塗られた生と死の詩を鮮やかに彩る。83年新春の劇場公開以来、25年ぶりにスクリーンに復活する恐るべき衝撃。あなたには最後まで観る勇気がありますか?